うつ病は心ではなく脳の病気
投稿日時:2017-10-02 13:55:32
今ではすっかりメジャーになったうつ病。しかし、世間一般ではまだまだ正しい知識を持っている方が少ないというのが現状です。
うつ病でよくある誤解が、うつ病は「心」の病気であるというものです。うつ病は本人の心の問題なので、心が強くなれば克服できるといった種類のものではありません。うつ病は脳内神経伝達物質の異常であって、本人の本来持っている気質の問題ではないからです。
典型的なうつ病のイメージというと、全てに無気力になっているイメージがあります。しかし、実際には好きなことは楽しめるけどその他の行動が困難になる、過食や仮眠に走るといった、一般的なうつ病のイメージにはない症状が出る「非定型うつ病」も全体の3割ほどいるのです。非定型うつ病は最近になって増え、しかも好きなことはできるんもで「甘え」「自分に都合のいいうつ病」と誤解されそうになりますが、うつ病の原因は上で述べた通り心の問題ではありませんので、これは大きな間違いです。
うつ病は早い段階で医療機関にかかれば、ほとんど悪化せずに緩解する可能性が高くなります。しかし一度重度になってしまうと、まともな社会生活さえ困難になってしまう病気です。身近にうつ病かもしれない、と感じる方がいる場合は、自分で何とか立ち直らせようなどとは考えずに、早急に専門の医療機関への受診をすすめるべきです。
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すり傷・切り傷の消毒・乾燥は?
投稿日時:2014-05-21 13:38:20
昔は、すり傷や切り傷なんかができると、消毒してから乾燥させて、絆創膏などを貼っていませんでしたか。すり傷などの傷は、消毒液を使わないほうがいいのだというのです。
バイ菌が傷口に入ってはいけないから、消毒液を使っていたはずです。この消毒液はバイ菌だけでなく、人間がもっている細胞まで殺してしまうだそうです。
人間が持っている細胞?となってはダメですよ。人間が元々持っている細胞には、「自然治癒力」を持った細胞がたくさんいるんです。自然治癒力は、人間が本来、怪我・病気などになったときに発揮される力なんです。
消毒してしまうと逆効果で、傷の治りが遅くなってしまいます。すり傷程度なら、消毒しないで、水でしっかりと傷口を洗ってバイ菌を除去だけで大丈夫なんです。
乾燥させてから、絆創膏をといった事をしていたと思います。消毒の後の乾燥は、細胞だけでなく、組織も死滅すると言われています。その理由は、人間が持つ細胞・組織は乾燥に非常に弱いとされているんです。
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プールに入った後は目を十分に洗うべき?
投稿日時:2014-04-02 17:21
子供の頃、先生から「プールに入った後は目をしっかり洗いなさい」と言われた方も多いかもしれません。また、プール熱にかかるのではないかと恐れて、洗っている場合もあるかもしれません。
しかし実際のところ、プール熱は飛沫感染が原因となることの方が多いといわれていて、医療の面で目を洗うメリットは、あまりないのが実情のようです。水道水には微量の塩素が含まれており、目に刺激を与えますし、水で洗うことによって、目の表面を保護しているタンパク質の成分も洗い流してしまうのです。
そのため、洗いすぎると角膜にトラブルを起こす可能性があると医療機関が指摘しています。とはいっても大勢の人が利用するプールですから、感染症にも気を配りたいものです。
目の保護のために一番有効なのはゴーグルの着用とされています。しっかりゴーグルを着用すれば涙液が流されてしまう心配がありませんし、感染の可能性も下げられますので、医療面でおすすめです。
風邪を引いたらお風呂に入ってはいけない?
投稿日時:2014-03-26 14:33
風邪を引いた時にはお風呂に入ってはいけないという謂れがあります。これは本当なのでしょうか。
昔からの言い伝えという形で未だに言われていますが、入ってはいけないということはありません。高熱で意識障害が出てしまうくらいであれば避けたほうが良いのですが、汗をかいたままにしておくと、体も冷えてしまい、風邪がひどくなる可能性もあります。ですから、ぬるめのお湯にしっかり浸かって、体を温めると良いのです。
医療機関でも昔は風邪を引いた際にはお風呂に入ってはいけないと言っている医師もいましたが、汗を流すということを考えた場合には、体を温めたほうが良いですし、清潔な状態にもなるので、禁止をするということはありません。
医療の知識も専門家ではないと確かなことは言えません。また医療の世界であっても以前はダメだったことが今では研究の進歩によって逆によいことだと言われていることもたくさんあるのです。間違った知識というのは結構あるものです。
おでこに氷のうは意味なし?
投稿日時:2014-03-19 13:21
風邪などをひいたとき、私たちの体の中では、ウィルスと戦おうと、血流を多くしているために結果的に発熱をする場合があります。
熱を上げ、たくさん汗をかいて、汗とともに熱を下げようと自然な免疫システムが働いているのですが、熱が高熱になりすぎると、本人は苦しいものです。そこで、その苦痛を緩和するために氷のうが使われます。熱をさますためにおでこに冷却シートを貼る商品もありますが、熱を下げるためには血管を冷やすことが医療的には正しい方法になります。
熱中症などで体温が上がってしまったときも同様です。具体的には動脈が比較的出ているわきの下、首筋、太ももの付け根などを冷やすと確実に熱は下がります。
医療的ケアはそのような方法ですが、おでこを冷やすと患者は気持ちがいいのです。発熱していると、頭痛も伴う場合もあります。
このように、患者が気持ちがいいようにしてあげる手当と医療的な処置を上手に組み合わせ、効果的なケアになるといえるでしょう。