うつ病は心ではなく脳の病気
投稿日時:2017-10-02 13:55:32
今ではすっかりメジャーになったうつ病。しかし、世間一般ではまだまだ正しい知識を持っている方が少ないというのが現状です。
うつ病でよくある誤解が、うつ病は「心」の病気であるというものです。うつ病は本人の心の問題なので、心が強くなれば克服できるといった種類のものではありません。うつ病は脳内神経伝達物質の異常であって、本人の本来持っている気質の問題ではないからです。
典型的なうつ病のイメージというと、全てに無気力になっているイメージがあります。しかし、実際には好きなことは楽しめるけどその他の行動が困難になる、過食や仮眠に走るといった、一般的なうつ病のイメージにはない症状が出る「非定型うつ病」も全体の3割ほどいるのです。非定型うつ病は最近になって増え、しかも好きなことはできるんもで「甘え」「自分に都合のいいうつ病」と誤解されそうになりますが、うつ病の原因は上で述べた通り心の問題ではありませんので、これは大きな間違いです。
うつ病は早い段階で医療機関にかかれば、ほとんど悪化せずに緩解する可能性が高くなります。しかし一度重度になってしまうと、まともな社会生活さえ困難になってしまう病気です。身近にうつ病かもしれない、と感じる方がいる場合は、自分で何とか立ち直らせようなどとは考えずに、早急に専門の医療機関への受診をすすめるべきです。